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電力自由化のメリットデメリット

カテゴリ: 法改正
2017.05.29

  1. 電力自由化のメリット

 

法律が改正されたことによって、全面的に家庭向けなどの電力小売りが2016年4月に自由化されます。この電力自由化によって、地域ごとのこれまでの電力会社のみでなく、いろいろな会社が消費者に電力を直接売ることが可能になります。地域ごとの現在の電力会社の大手のみでなく、電力の販売をいろいろな業種の会社がスタートします。また、電力会社の大手も地域の壁を超えてお互いにサービスを行います。この電力自由化によって、別の商品のガスや携帯電話などとのセット割引や、いろいろな生活方法に応じた料金体系などがサービスされることが想定されています。

 

では、電力自由化になると具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?ここでは、電力自由化による具体的なメリットについてご紹介しましょう。電力自由化になると、電力会社を選択することができるようになる、サービスのレベルがアップすることによって省エネになる、電気料金が安くなる、発電源を選択することができる、というような大きな4つのメリットがあります。正しく電力自由化のルールなどについて掴んでおくことによって、サービスや電力会社を選ぶ場合などに戸惑うことなく、しっかりと電力自由化のメリットを受けることができます。それぞれのメリットについて具体的にご紹介しましょう。

 

 

1.1電力会社を選択することができるようになる

 

 

電力自由化の大きな一つのメリットは、電力会社を選択することができるようになることです。電力事業に複数の会社が参入することによって、お得なプランや会社を使用状況などによって選択することができます。実は、場合によっては、現在のプランが最もお得であるというようなこともありえます。

 

現在の東京の大手の電力会社にはプランがさまざまあるため、十分に確認してみましょう。半日お得プランの場合は、午後9時から次の日の午前9時まで夜間料金のお得なものが適用されるものです。このプランは、家を留守にすることが昼間は多く、家事をまとめて朝にしたり、夜間はパソコンやテレビなど楽しんだりする、というような場合に適しています。実は、このプランは自分のライフスタイルにちょうど適したものであると考えていた人は、このプランよりも従量電灯BCという標準プランの方がお得であると分かって驚いたそうです。このように、プラン名のみでは、お得に実際になるかどうかということははっきりしないという場合があります。

 

インターネットなどでは、電気料金の現行のものについていろいろ比較した記事が紹介されています。実際のライフスタイルごとに、現在の使用状況を考慮して、どのようなプランに変えると得であるかということを検証しています。電力自由化になった後に、電力プランとライフスタイルとを照合して検討する場合に参考にしてみましょう。

 

 

 

1.2サービスのレベルがアップすることによって省エネになる

 

 

電力自由化によって新しく参入するそれぞれの会社は、顧客を獲得するために競争が価格のみでなくサービスのレベルでも行われるでしょう。サービスのレベルが底上げされることによって、省エネをよりアピールするプランなども出てきて、社会全体として重要性もスマートハウスなどについて高くなり、省エネが進化する場合もあります。

 

原子力発電所が東日本大震災によって停止した以降、電気代は非常にアップしてきました。さらに、電気代は今後アップするとも言われています。国においては、電力自由化を、安定した電力の供給を保って、最大限に電力料金のアップを抑えるという目的で推進しています。電力の小売りの事業を行うことができる、PPSと言われる新電力の会社が多くなってきています。電気事業法を改正することによって、電力の全面自由化を一般家庭に対しても実施していくような方針です。

 

電力自由化によって、住宅業界においても、ビジネスチャンスが拡大してきます。住宅業界においては、ここ数年、ゼロエネルギー住宅やスマートハウス、太陽光発電を搭載した住宅など、光熱費をゼロ化・節約する住宅を供給することに注力するような強い傾向があります。電力自由化のために、改めて住宅供給のエネルギーを絡めたものを考える時期であると言えます。東京のガス会社による記事は、省エネをアピールしたゼロエネルギー住宅やスマートハウスなどの住宅の大切さについて紹介しているため、チェックしてみましょう。

 

 

 

1.3電気料金が安くなる

 

 

競争が電力自由化によって生じることで、電気料金も比較の大きな対象になります。電気の使用状況によっては、電力会社のプランを見直したり、電力会社を見直したりすることによって電気料金が低下する可能性もあります。そのため、インターネットの比較するサイトなどを使って、自分自身で電気料金のプランや電力会社を検討することが大切になってきます。

 

電力自由化が今後行われることによって、自由に一般のユーザーも電力会社を選ぶことができるようになります。最も電力自由化の場合に気がかりになるのは、安く電気料金がなるのかということでしょう。新電力として、電力のマーケットに新しくいろいろな会社が参入しようとしています。例えば、合弁事業として大会社の連合体が設立した会社や、IT会社・通信会社などの異業種が新しく参入してきています。新電力が電力のマーケットに参入する影響によって、これまでの10社の電力会社についても技術革新や価格競争が期待されています。

 

価格競争を単純に行うことによって電気料金が安くなる以外に、異業種のサービスのさまざまなものとセットにすることによって割引をセットで受けることができたり、格安の電気料金をキャンペーンなどによってサービスされたりすることが想定されています。それぞれの新電力の会社は、いろいろなサービスをそれぞれの分野において提供しているので、最も適した組み合わせは家庭ごとに違っていると言えます。

 

なお、インターネットでは、それぞれの新電力の会社のメリットについて、電気料金の観点から比較してご紹介しているような、電力自由化に対応した電気料金を比較したサイトもいくつかあります。このようなサイトでは、最適な新電力を選ぶことができるように、新電力の発電方法を比較していたり、新電力別の発電方法を紹介していたりしており、分かりやすくどのような特徴をどのような会社が持っているのかということが紹介されています。

 

 

 

1.4発電源を選択することができる

 

 

電力会社を電力自由化によって選択することができるようになったことによって、電力会社を選択する場合には、どのような発電方法によってどのような電力会社が電気を作っているかということも要素になります。クリーンな環境を考慮したエネルギーを選択したり、石炭を燃料にした火力発電を電気料金を抑制するために選択したりするなど、自分が気に入った発電方法を選択することが可能になります。これまでは、利用することができる電力会社が、住んでいるエリアによって限られていました。

 

しかしながら、今からは発電が自分が好むような方法によって行われた電力を選択して買うこともできるようになります。電力の再生可能なエネルギーのものを地球環境に気配りして選択するのもいいし、石炭が燃料の火力発電を電気代を節約することを考慮して選択するのもいいでしょう。新電力の会社の比較サイトでは、電気の特徴やコストが発電方法別に分かりやすく紹介されているため、新電力の会社を選択する場合には参考にしましょう。

 

 

 

2.電力自由化のデメリット

 

 

 

電力自由化というのは、先にご紹介したようにいろいろなメリットがあります。しかしながら、電力自由化には、このようなメリットがある一方、デメリットもあるため注意しましょう。

 

 

2.1選ぶ選択肢が多く、面倒くさい

 

 

電力会社を選択する場合には、しっかりと電気料金のプランや新電力の会社を調査する必要があります。電力会社の競争が、電力自由化によって激しくなってくることによって、料金プランが多くなり、いろいろな条件が付帯することもあります。電気料金が安い場合でも、携帯電話の料金などのように縛りが契約期間などにあるプランも出てくる可能性があります。そのため、しっかりと電気料金のプランや電力会社は詳しくチェックして選択することが必要です。

 

 

 

2.2規模の小さい電力会社の場合は大きなリスクがある

 

 

規模の小さい電力会社の場合には、トラブルが何か起きた場合や緊急の場合の対応などにおいて、サービスのレベルが電力会社の大きなものよりも低下してしまう恐れもあるため注意しましょう。なお、インターネットでは、それぞれの新電力の会社のデメリットについて紹介しているようなサイトもいくつかあります。このようなサイトでは、基礎的な電力自由化の知識から、疑問点についての説明まで詳しく紹介しているため、一読する価値があります。このような新電力についての知識を把握して、しっかりとリスクについても調査しましょう。

 

 

 

2.3電気料金が値上げになることもある

 

 

イギリスでは先駆けて電力自由化を導入しましたが、電気料金が電力自由化の後にアップしたケースがあります。電気料金の場合は、大きな影響を発電の天然ガスなどの燃料の価格変動の場合にも受けるので、電気料金が競争することによって必ずしも低下するということは一律には言えないでしょう。イギリスの場合には、電力自由化が1990年にスタートして以来、強制プール制が採用されてきましたが、上手く強制プール制が機能しなくて、高止まりに電気料金はなる傾向でした。しかしながら、このことが逆に会社が新しく参入することを促進し、競争する条件が整備されるようになったこともあり、電気の卸売価格はNETAという新電力の取引制度の導入が行われた1998年~2002年までに4割下落しました。

 

このように、電気の卸売価格が下落したのは、電力自由化によるものである言われています。しかしながら、卸売価格が2004年頃からアップすると同時に小売価格もアップする傾向があり、現在の電気料金は2004年と比べると約2倍になっています。それぞれの国によって、電気料金の内訳は非常に異なっています。イギリスの場合には、発電に関係する費用の割合が3分の2くらいと高くなっています。

 

 

 

3. トリプルの新電力のセット割がお得

 

 

家庭が一人暮らしの場合には、電気料金のプランが電力自由化によって多様化するため、電気料金を低減することができるというメリットの大きなものを獲得することができます。この代表的なものとして、月刊誌の2016年におけるヒット予想でトップになったトリプルの新電力のセット割があります。電気料金とガス・携帯などの料金を一つにまとめることによって割引があるプランを利用すると、安く生活費を抑制することができます。携帯電話会社の場合には、回線と電気のセットをサービスすることになっています。携帯電話を使用しているというような人も多くいるでしょう。このような場合には、電気代と携帯電話の料金をまとめればお得になります。

 

 

 

4.どうして電力自由化は実施されるようになったか

 

 

電力自由化によるメリットやデメリットについてご紹介しましたが、では電力自由化はどうして実施されるようになったのでしょうか?電力自由化の目的や背景を把握することによって、電力自由化をより深く理解することができます。基本的に、電力の供給不足などが原子力発電所の事故が東日本大震災の後に起きたことをきっかけにして起き、いろいろな限界や矛盾がそれまでの電力を取り巻いていたシステムに出てきました。そのため、抜本的に電気事業のシステム的な枠組みや体制を見直すため、「電力システム改革専門委員会」を政府が2012年2月に作り、議論を推進してきました。

 

この議論をベースにして、「電力システムに関する改革方針」が2013年4月に閣議において決められました。なお、この改革方針としては、小売及び発電の全面自由化、広域系統運用の拡大、法的分離の方式による送配電部門の中立性の一層の確保というような目標が3つ設定されています。2016年4月から電力自由化はスタートするので、新電力はこれからも新しく登場してくるでしょう。

 

 

5.まとめ

 

電力自由化のメリットとしては、電力会社を選択することができるようになる、サービスのレベルがアップすることによって省エネになる、電気料金が安くなる、発電源を選択することができる、ということがあります。一方、電力自由化のデメリットとしては、選ぶ選択肢が多く、面倒くさい、規模の小さい電力会社の場合は大きなリスクがある、電気料金が値上げになることもある、ということがあります。